社会貢献
2022年1月31日「ドント・ルック・アップ」は、まもなく彗星が地球に衝突するという架空の状況を描いたコメディです。しかし、12月24日にNetflixで配信開始されてから数週間のうちに、気候変動とこの危機に対する行動の必要性について実に真剣な議論を呼び起しています。
本作の主演はアカデミー賞受賞のジェニファー・ローレンスとレオナルド・ディカプリオ、監督はアダム・マッケイ。地球に迫りくる巨大彗星について警告すべくメディアを奔走する2人の天文学者を中心に描く物語です。問題はただ1つ。この状況に対して、ほぼ何の対策もとられないことです。
気候変動危機の最前線にいる多くの気候科学者や行動科学者は、「ドント・ルック・アップ」は新たな視点によって現在進行中の危機に対する私たちの認識に重要な教訓を提示し、行動を促すきっかけになるであろうと考えています。
「本作は気候変動の危機に関する教訓を、マッケイ監督ならではの痛烈なユーモアを散りばめて描いています。いわば苦い薬を飲みやすくしてくれるスプーン1杯の砂糖のような作品です」と、ボストン・グローブ紙の論説で述べているのは、大気科学の教授で作家、またペンシルベニア州立大学地球システムサイエンスセンター長を務めるマイケル・E・マン博士です。
ジョージア大学大気科学プログラム長を務めるマーシャル・シェパード博士は、フォーブス誌のエッセイの中で、「気候変動の危機、否定論、差し迫る問題への行動の欠如が、何層にもわたって描かれている」と本作を称賛しています。
ユーモアたっぷりの作品でありながら「ドント・ルック・アップ」は気候科学者や提唱者、心理学者にとって身につまされるところがあり、彼らの多くは主人公のランドール・ミンディ博士 (ディカプリオ) やケイト・ディビアスキー (ローレンス) に自身の姿を見出しました。
気候科学者で作家のピーター・カルムス博士は、ガーディアン紙への寄稿で「ドント・ルック・アップ」を「気候問題に対する恐ろしいまでの社会の無反応を、私の知る限り最も正確に描き出した映画」と述べています。
ジョージ・ワシントン大学でライティングの助教授を務めるマイケル・スヴォボダ博士は、Yale Climate Connectionsへの寄稿で、「「ドント・ルック・アップ」は気候変動に関する最も影響力のあるフィクション映画として、あっという間に「デイ・アフター・トゥモロー」をしのぐほどの社会現象になりました」と、さらに踏み込んでいます。
メキシコとチリをルーツに持つ若手気候活動家でフライデーズ・フォー・フューチャーの主催者、またNetflixの持続可能性に関する専門家の独立諮問グループにも名を連ねるシエ・バスティーダは、本作に触発された視聴者が行動を起こすことを願っています。
今ならまだ本作とは異なる方向へ進路を変えることができると、気候心理学者のバーバラ・ホーファー博士とゲイル・シナトラ博士は最近The Conversationへの寄稿で述べました。「映画の設定と実際に人類に迫っている危機の最も重要な違いは、彗星に対して個人は無力であるとしても、気候変動の加速を止めるために断固たる行動を取ることは誰にでもできるということです」
行動を起こそうとする人々のために「ドント・ルック・アップ」と非営利組織Count Us Inは最近、気候危機、そしてより安全な地球のために誰もが取り組むことのできる意義ある手段について、多くの情報を提供する気候マイクロサイトを立ち上げました。詳細はcount-us-in.com/dontlookupをご覧ください。