エンターテインメント
2021年2月17日自分が変わり者だと感じたことがない人がいるでしょうか? ほとんどの人が、1度や2度は自分のことを風変りだとか、不気味だとか、変人だとか感じたことがあるはずだと、私は心から信じています。そしてもしかしたら、型破りな自分の内面に深くはまり込んでいたからこそ、私はアダムス一家に深い親近感を覚えたのかもしれません。
名作TVシリーズや素晴らしい映画、近年のブロードウェイミュージカル、そして「スクービー・ドゥー」のゲスト出演まで、アダムス・ファミリーが登場するたびに、私はスクリーンにくぎ付けでした。彼らがいわゆる"常識"というものを、事あるごとに覆してしまうところが大好きでした。彼らの存在そのものが、現状に対して中指を立てる (手首から先だけで動き回る"ハンド"にぴったりな) 行為なのです。中でも、最も反抗的でアバンギャルドで象徴的なキャラクターが、ウェンズデー・アダムスでした。
思春期は誰にとっても苛立たしい時期です。変なところに毛が生え、背が高くなり、ニキビができて、他人がどう思うかということばかり気になります。ところが、彼女は究極の一匹狼です。いつでもマイペースなので、墓穴を掘ることも多いのですが。
NetflixとMGM/UAは、実写版の新作青春コメディ「Wednesday (原題)」の製作決定を発表できて大変うれしく思います。皆のお気に入りの不気味な少女が、本格的なヒロインとなって登場します。
アルフレッド・ガフとマイルズ・ミラーによる「Wednesday (原題)」のプレゼンを初めて聞いたとき、私たちは心臓を矢で射ぬかれたかのようにがくぜんとしました。あの世界観、精神、キャラクターを完璧におさえた上で、実に新鮮なアプローチでこのストーリーを示してくれのです。まもなく製作が始まる8話構成の本シリーズは、奇妙なネバーモア・アカデミーで学生生活を送るウェンズデーが遭遇する事件を描く、超常現象が散りばめられた推理ミステリーです。超能力をマスターしようと励むウェンズデーは、地元の町を恐怖に陥れた凶悪な殺人事件を阻止し、25年前に自分の両親が巻き込まれた超常現象の謎を解こうと奮闘します。一方で、変わり者ぞろいの学生たちとの、複雑にもつれた新たな人間関係にも対処していかなければなりません。
その後しばらくして、長年の「アダムス・ファミリー」ファンとして知られる鬼才ティム・バートン監督から、初のTV作品となる本シリーズを監督したいという話がありました。ティムは、エドワード・シザーハンズ、リディア・ディーツ、バットマンといった、社会のはみ出し者を応援する物語を語り続けてきました。そして今回は、ウェンズデーとネバーモア・アカデミーの不気味なクラスメイトに、そのユニークな洞察力を反映させます。
製作チームにはその他、1.21のアンドリュー・ミットマン (「アダムス・ファミリー」「ALPHAS/アルファズ」)、Tee & Charles Addams Foundationのケヴィン・ミセロッキ、カイラ・アルパート (「コード・ブラック 生と死の間で」「Up All Night (原題)」)、Glickmaniaのジョナサン・グリックマン (「RESPECT (原題)」「Addams Family 2 (原題)」)、ゲイル・バーマン (「アダムス・ファミリー」「ALPHAS/アルファズ」) らが加わります。
ウェンズデーの大ファンとして、私たちチームは、往年のファンと新たなファンのために、この唯一無二のキャラクターを素晴らしいものにする責任を感じています。彼女が大人という恐ろしい闇の世界に足を踏み出していく時には、この才能あふれる製作陣が、きっと素晴らしい力を発揮してくれるに違いありません。