エンターテインメント
2021年5月25日3年ほど前、ザック・スナイダーから「アーミー・オブ・ザ・デッド」のプレゼンを受けたとき、この映画は絶対に製作しなければと思いました。新鮮で大胆、かつエッジが効いていて、何かすごいものになる可能性を感じたからです。Netflixは、この作品のようなオリジナルの物語を伝えるのに最適な場所です。だから私は、何としてもザックのビジョンを世界に届ける機会を作りたいと思っていました。
「アーミー・オブ・ザ・デッド」は、多数のゾンビがはびこるラスベガスを舞台に、世紀の大強盗に挑むべく、隔離されたエリアに足を踏み入れる傭兵チームの姿を描きます。
信頼のおける映画製作者たちと、全力で作りたいものを作る自由を手にすることは、とても解放感がありましたし、素晴らしいチームとともに最高の映画が作れたと思います。ここでは、「アーミー・オブ・ザ・デッド」のNetflixでの配信開始を記念して、私たちがこの唯一無二の作品にここまで入れ込む理由を (ネタバレなしで) お伝えさせてください。
かつて目にしたことのないゾンビの世界
ゾンビ、アクション、強盗、サスペンス、ホラー、コメディ...。私が「アーミー・オブ・ザ・デッド」を気に入っている理由は、私の大好きな要素がすべて詰まった映画だからです。どのジャンルのファンであっても、この作品からは、自分の好きなジャンルに通じるものが感じられると思います。
通常、"ゾンビ映画"といえば、青ざめ、気だるげな生気のない登場人物を想像すると思います。しかし、ザック・スナイダーの映画は違います。彼の描くゾンビの世界は、ド派手なラスベガスを舞台にした、陽気で、色鮮やかな、力強い映像に仕上がっています。
さらに私たちは、世界各国の俳優に出演してほしいと思っていました。ドイツ、フランス、メキシコ、日本、インドの視聴者に、自分自身もこの作品の中に存在していると感じてもらえることが重要だったのです。これを実現できるかどうかは、多くの場合、映画にゴーサインを出す権限のある人間にかかっているのですが、「アーミー・オブ・ザ・デッド」には、デイヴ・バウティスタ、エラ・パーネル、オマリ・ハードウィック、アナ・デ・ラ・レゲラ、テオ・ロッシ、マティアス・シュヴァイクホファー、ノラ・アルネゼデール、真田広之、ギャレット・ディラハント、ティグ・ノタロ、ラウル・カスティーリョ、ヒューマ・クレシ、サマンサ・ウィン、リチャード・セトロン、マイケル・キャシディなど、世界中から集結した多様性あふれるスターが出演しています。
大きな賭けとチャンス
私がNetflixに入社した当初、"クリエイティブエクセレンス"と"フリーダム&レスポンシビリティ (自由と責任)"というフレーズを何度も耳にしました。こうしたフレーズは、実践されることなどほぼない、社内のバズワードに聞こえるかもしれません。しかし「アーミー・オブ・ザ・デッド」では、プロジェクトのあらゆる面にこれらのコンセプトが取り入れられています。
これは私にとって、"鬼才"として知られるザックが思うままに映画を作れるよう後押しすることを意味していましたし、Netflixにとっては、従来の"ハリウッド"ではありえないような何かをすること、つまり、マティアス・シュヴァイクホファーの演じる人物に関するドイツ語の前日譚や、本作のアニメ版スピンオフに、映画を1カットも観ていない段階でゴーサインを出すことを意味していました。世間では、"まず1つ作ってみて、うまく行くかどうか様子見する"というのが定石ですが、「アーミー・オブ・ザ・デッド」に関しては、可能性に対する熱意があまりにも強かったので、私たちはそのまま突き進むことを選びました。この映画が、複数ジャンルの要素を兼ね備えているからこそ、さまざまなテイストを持つ人々に楽しんでもらえるのと同じように、「アーミー・オブ・ザ・デッド」からの派生作品も、今後多様性あふれるファンを獲得していくことでしょう。
貫かれたスナイダーの流儀
「アーミー・オブ・ザ・デッド」は、あらゆる側面においてザックのたぐいまれなる美学と創造的なビジョンによって形成されています。この映画においてザックは、脚本だけでなく、プロデューサーと監督、さらには撮影監督も兼任しています。現場にいるときは必ずと言っていいほど特注のREDカメラを構えているザックですが、彼のそばにはこの映画を可能な限りスリリングなものにしようと一丸となって働く、信頼のおけるチームがあります。自身の限界に挑むザックとともに、これほどユニークなプロジェクトに取り組む経験は、各人のキャリアにおいてもハイライトと言えるでしょう。
そして、ザック自身も言っているように、これはほかでもない"ザック・スナイダーの映画"で、それが私たちをこれ以上ないほどワクワクさせました!
「アーミー・オブ・ザ・デッド」は、現在Netflixで配信中です。
