ビジネス
2025年11月7日Netflixの広告事業は3周年を迎え、早や4年目となりました。私たちは広告市場において他の事業者とも肩を並べる存在になりつつあり、世界中の広告主に貢献すべく、イノベーションの創出、規模の拡大、そしてパフォーマンスの向上を力強く進めています。
現在、Netflixには世界各地で数千社の広告主がいます。私たちは自社開発によるファーストパーティ広告のテクノロジープラットフォーム「Netflix Ads Suite」を、広告つきプランを提供している12ヵ国すべてで構築・導入しました。また、プログラマティック広告の提供先をAmazon、AJA、Googleディスプレイ&ビデオ360、The Trade Desk、Yahoo DSPへと拡大。さらに、世界50社を超える広告効果測定パートナーと提携し、すべての市場で本格的な成長段階に達しています。
事業の基盤が整った今、私たちは広告リーチの測定方法を改めて見直すことにしました。
動画配信サービスの視聴の測定方法に世界共通の指標が存在しないように、ストリーミング広告のリーチを測定する業界的な標準も存在しません。4年前、私たちは動画配信サービスでは初めて映画やシリーズ作品の視聴データを定期的に発信する取り組みを始めました。また、他社が採用する人気度の測定方法を反映させた独自の指標を確立することで、Netflixがどのように視聴エンゲージメントを測定しているのかを明確に伝え、企業間でも一貫して測定できるようにしました。
広告パートナーの皆さまとの対話を通じて、なにより求められているのは、自分たちの広告がどのような視聴者に届いているのかを、正確に、明確に、そして透明性をもって示すことである、と私たちは理解しています。しかしアカウントプロフィールに基づく従来の測定方法では、画面の前で実際に作品を視聴しているすべての視聴者を十分に反映することができていませんでした。
そこで本日、より包括的な指標として、自社以外でも容易に採用することができ、また私たちの広告事業の規模を正確に反映することができる、月間アクティブ視聴者 (MAV) をグローバルで導入します。MAVとは、1ヵ月間でNetflixの広告を1分以上視聴したメンバー数に、Netflixの自社調査に基づいて想定した世帯あたりの平均視聴人数を掛けて算出した指標です。
現在、Netflixの広告は世界で1億9000万を超える月間アクティブ視聴者 (MAV) にリーチしています。
視聴人数にフォーカスした測定に移行することで、実際に何人の視聴者がソファで家族や友人とNetflixのシリーズ作品や映画、ゲーム、ライブイベントを楽しんでいるのかを、より正確に把握できるようになります。
日本に関するアップデートについては、来年を予定していますので、続報をお待ちください。
広告フォーマットの最前線へ:
今年5月、メンバーにとってより関連性が高く訴求力がある広告を届けるために新しい広告フォーマットの導入を進めていることを発表しました。そして今月から、インタラクティブ広告フォーマットのテストを米国で開始しています。これらの広告はメンバーの視聴行動に合わせて最適化され、広告主は複数のクリエイティブ要素を組み合わせてカスタマイズできるテンプレートを活用することで、目標とする成果の達成を図ることができます。初期テストでは期待できる結果が得られており、2026年第2四半期までにグローバル展開を予定しています。
データへの取り組み:
Netflix Ads Suiteの導入を世界各国で始めてからおよそ半年。広告購入をより簡単にするため、Netflixではターゲティング機能とツールの強化について、大きく分けて4つの方法で取り組んできました。
1つ目は、今月から始まる高度なデモグラフィックターゲティングの拡大です。これにより、より高い精度で関連性のあるオーディエンスにリーチできるようになり、学歴、婚姻状況、世帯収入といったオプションが選択可能となります。
2つ目は、LiveRampとのパートナーシップのグローバルレベルでの拡大です。これにより、広告主がファーストパーティデータを活用しやすい環境になり、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、メキシコ、スペイン、イギリスで、LiveRampを通じてオーディエンスデータを取り込むことが可能となります。
3つ目は、Netflix Ads Suiteによるインマーケットオーディエンスの提供です。これにより、特定の商品の潜在顧客であるメンバー層にリーチできるようになり、広告主は購買意欲の高い視聴者に向けてターゲティングを最適化できるようになりました。高級車、旅行パッケージ、食事体験といったオプションを選ぶこともできます。
4つ目は、Netflix Ads SuiteによるプランニングAPIのテストです。これにより、広告代理店のパートナーが広告主に最適なオーディエンスを容易に見つけられるよう支援します。このAPIは社内のプランニングツールとシームレスに連携し、リアルタイムの予測データを活用して、マーケターが主要なデモグラフィックや地域ごとに計画を立てるための情報を提供します。
これらの機能は現在米国でのみ利用可能ですが、2026年にはグローバルで提供できる予定です。
成果のさらなる見える化へ:
メディアプランニングにおいては効果測定が重要な役割を果たします。Netflixでは広告成果の可視化を図るため、既存のサービスを拡張するとともに、以下のような新たなパートナーシップを構築しています。
フランスではMédiamétrieと提携。新たに標準化されたクロスビデオオーディエンス測定ソリューション「Watch」を用いて、広告プランの視聴者を年2回測定する取り組みを開始しました。
日本ではマクロミルとの提携を拡大。来年早期からクライアントは同社のログデータに基づくBLS (ブランドリフトソリューション) を活用できるようになります。
メキシコおよびブラジルではAmplified IntelligenceおよびAlter Agents (ブラジルのみ) と提携し、Netflix Adsへのアテンション成果を検証しています。
米国ではKantarとのタグレス直接連携やiSpotを通じて、ブランドリフト機能を拡張し、リーチ、頻度、属性の測定が可能となりました。
EMEA地域全体ではAudienceProjectとの直接連携を完了し、クライアントに対して詳細なレポート提供を実現しています。
ライブ配信を生かしたダイナミック広告挿入:
Netflixでは人気の高いライブイベントを続々と配信しています。そして広告主の皆さまがライブ配信をより自国内でも活用しやすくなるよう取り組みを進めています。今四半期には、WWEの「Raw」および「SmackDown」でダイナミック広告挿入 (DAI) のテストを開始しました。さらに、今年のNFL「Christmas Gameday」に向けて米国、ブラジル、カナダ、ドイツ、メキシコ、イギリスでDAIの提供を開始します。
2026年には、このDAIの提供をさらに多くのライブ作品で展開する予定です。この提供拡大により、ライブ配信中でもパーソナライズされた広告を実現し、ブランドにとってより関連性の高いオーディエンスへのリーチが可能になります。
ブランドパートナーとコラボするNetflix Ads:
今年後半には「ストレンジャー・シングス 未知の世界」待望の最終章、「エミリー、パリへ行く」の新シーズン、そしてNFL「Christmas Gameday」の配信が控えています。注目が集まるこれらの作品やイベントのファン層に向け、Netflixでは各地域のブランドとコラボレーションを展開します。
ローマが舞台となる「エミリー、パリへ行く」の新シーズンでは、米国でペローニ・ナストロ・アズーロと提携し、同ブランドが誇るイタリアらしい洗練されたスタイルを、作品の主人公が勤めるアジョンス・グラトーの世界観と結びつけた一体型キャンペーンを予定しています。
「ストレンジャー・シングス 未知の世界」では、カスタムフレーバーのドリトス、1980年代に登場したゲータレードのシトラスクーラー味の復刻版、そして米国の小売チェーン店ターゲットでの特別プロモーションなど、ブランドパートナーとのコラボレーションによって「裏側の世界」を現実に再現します。さらに、中南米ではフィアットによる「ストレンジャー・シングス 未知の世界」仕様の車、ネスレによる限定パッケージのクッキー、そしてユニリーバのマヨネーズブランド、ヘルマンズの新フレーバーを展開予定です。
また、NFL「Christmas Gameday」でも世界各国のブランドと提携します。米国ではFanDuel、Verizon、アクセンチュア、タイド、などがパートナーとして参加しています。
メンバーにも楽しさを:
広告つきプランでは、メンバーの皆さまによりお手頃な価格でこれまでと変わらない最高のエンターテインメント体験を提供しています。最近では広告つきプランにモーメントを切り取る機能を新たに導入し、Netflix上で視聴した作品のお気に入りのシーンを保存できるようになりました。
取り組むべきことはまだありますが、私たちは広告主の皆さまのため、そしてメンバーの皆さまのために、着実な成長と進化を続けていることに大きな手応えを感じています。来年にどんな展開をお届けできるのか、私たち自身も楽しみにしているので、引き続きよろしくお願いいたします。
日本の皆様に向けて:
日本では、11/6に、昨年に引き続き広告主様、パートナー様向けの自社イベント、BEHIND THE STREAMS '25を開催しました。イベントでの発表内容については、後日Netflix Ads 公式サイトにて掲載いたしますのでご確認ください。