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「ラブ・イズ・ブラインド」アメリカ、日本、ブラジル版参加者による座談会:参加者の共通点とは?(ネタバレあり)

Tudum LiB

時差があるなかで、3つの異なるタイムゾーンと数千キロの距離を越えて画面越しにつながった、「ラブ・イズ・ブラインド」の各国の参加者たち。互いの考えに共感することがたくさんあるようです。映画デートよりディナーデートが好き、盛大な結婚式より豪華な新婚旅行をしたい。そして出会いの場としてはデートアプリより「ラブ・イズ・ブラインド」のポッドがいい、というのは当然の共通点。

「夫の目の前で、デートアプリの方がいいとは言えません!」と笑うミドリ。彼女の隣で椅子の背に腕を回して座っているのは夫のワタル。そして時折2人に加わってくるのは、ミドリの愛犬で元気いっぱいのルパン。「ラブ・イズ・ブラインド JAPAN」シーズン1で出会ったミドリとワタルがお互いを知り合う中で、愛犬ルパンとの絆も一緒に深めていきました。デートアプリで表面的に相手を判断するのでは、真剣な交際に発展させるのは難しい、と2人は言います。自分の写真映りに自信がないというワタルにとってはなおさらのこと。そして今、こうして出会った2人はもうポッドに「戻ることはないです」と口をそろえます。

とはいえ、ミドリとワタルにとって、ポッドから結婚に至るまでは決して簡単な道のりではありませんでした。この実験に参加した当初、ワタルの心は別の参加者プリアとミドリの間で揺れ動いていました。一方ミドリはポッドを出て対面した後、自分の決断に迷いが生じ交際を考え直します。そうしたことを乗り越え、最終エピソードで2人は誓いの言葉を交わしたのです。現在ふたりは東京で幸せに暮らしており、先日、正式に婚姻届を出したばかり。

「ちょっと悲しい。だってネタバレされちゃったも同じじゃない!」と語るのは、アメリカ版の「ラブ・イズ・ブラインド」シーズン2に参加したナタリー。彼女は「ラブ・イズ・ブラインド JAPAN」を観ている真っ最中だったからです。この座談会に参加することに、いちファンのような気持ちでわくわくしている、とミドリは言い、ナタリーも同じ気持ちだと言います。「2人とも本当におめでとう。でも、さっきのは絶対ネタバレだったからね!」とジョークを交え祝福しました。

自分のラブストーリーが、エンターテイメントとして世界中の視聴者に楽しまれているのだから、ネタバレは数々のハプニングのひとつに過ぎません。独身男女が相手に対面せずに恋愛する米国発のデート番組「ラブ・イズ・ブラインド ~外見なんて関係ない?!~」は、2020年2月の配信開始から世界中の人々の心をとらえてきました。その後、シーズン2が配信され、国を超えたスピンオフ2作品「ラブ・イズ・ブラインド BRAZIL」「ラブ・イズ・ブラインド JAPAN」が誕生。現在、日本版はシーズン2制作のため、心でつながる愛に期待を寄せるロマンチストたちを募集中、米国の「ラブ・イズ・ブラインド」シーズン3は2022年に配信開始が予定されています。

クリエイターのクリス・コーレンは圧倒的人気の理由について、生涯のパートナーを探すためのこの方法が、世界中どこでも通じるようにできているからだ、と語ります。「ポッドは場所を問いません、世界のどの国、どの街にあってもよいのです」と語るコーレン。「ポッドはどこにあるかではなく、その中での体験が重要なのです」。

しかしワタルも座談会で言っていたように、このユニークな体験をした参加者はまだ100人程度しか存在しません。今回、日本からのワタルとミドリ、アメリカからナタリーとディープティ、ブラジルからリッシオとルアナ、初めて3ヵ国の参加者が集まり、それぞれの体験を語り合いました。

運命の相手が見つかったかどうかに関わらず、この「ラブ・イズ・ブラインド」の参加者全員が同意するのは、アメリカや日本で人気のデートアプリや、リアルで知り合うブラジルのパーティーと較べ、この実験でのパートナー探しは本気だということ。また、ポッドを通して知り合うことで上辺だけのステレオタイプにとらわれないということ。例えば、ミドリもナタリーもアジア人女性であるがゆえに、他の人たちから"その場にいる中でいちばん物静かな人"と先入観を持たれたことがあると言います。これはナタリーが番組の中でも言っていたことです。

 「彼女を見てください!」とワタルは妻に手を差し伸べて言います。「全然違いますよ」。

また参加者たちは、文化的な違いの鍵となる特徴がそれぞれに番組に反映されていることに気づかされたと言います。ブラジル版とアメリカ版のカップルの方が、親密さを身体で表現するのが日本版よりもずっと早く、特に初対面の時にそれがよく出ている、とミドリは語ります。ナタリーは「ラブ・イズ・ブラインド BRAZIL」の参加者たちが自分をさらけ出して、弱さも脆さも隠さないところに魅力を感じると言います。

話題は各国のポッドの話へ。ナタリーは、ブラジル版と日本版のポッドのデザイン、特に日本版のポッドを隔てる丸い""のようなスクリーンが羨ましいそうです。ワタルとミドリによると、日本版のポッドは5つしかなかったため、参加者たちは入れ替わる必要があり、使用できる時間も限られていたとのこと。他の国では10のポッドが用意され、時間の制限もほぼありませんでした。また、リッシオは、アメリカ版の参加者が新婚旅行で国外のメキシコへ行けて羨ましかったと言います。ブラジル版はパンデミック最中の撮影だったため、旅行は国内限定でした。

しかし、全員が共通して感じているのは、相手の姿を見ずに恋に落ちるという体験を、心から理解できる人はわずかだということです。「ラブ・イズ・ブラインド」のような実験に興味を抱く人たちは、基本的に性格の傾向が似ています。例えば、結婚するという事に対して真剣です。結婚をとても大切に考えているディープティは、「恋愛を成り行きに任せるような他のデート番組とは違って、運命の相手を探して結婚したいと本気で考えているんです」と、シカゴの自宅アパートから語ります。そして「強い絆があるかが大切」と彼女は言います。ディープティは番組の中で婚約したアビシェクとなんとか関係を維持しようと努めました。しかし彼は、彼女の容姿について否定的な発言を繰り返し、ついにディープティは結婚式で彼に別れを告げました。

同じくシカゴにいるナタリーも、真剣に結婚相手を探す経験は「誰にとっても自分を変えるきっかけになる」と語ります。ナタリーはポッドで不動産エージェントのシェインと婚約。ところが、結婚式の前夜に大げんかして、最終的に誓いの場で"ノー"を言い渡しました。「自分について多くのことを学ぶし、相手に何を求めているのか、2人の関係に何を求めているのかが分かる。生涯のパートナーを見つけた人もいるし、私やディープティのように見つけられなかった人もいる。でもこの番組での経験は、これから愛を見つけようと前に進む中で、助けになってくれるわ」。

ディープティとナタリーが次のステップへとふっ切れた一方で、アメリカ版の「ラブ・イズ・ブラインド 」シーズン2を見終えたばかりのルアナは、2人の結末にまだ怒りが収まりません。「番組を見ていて、ものすごく腹が立ったわ。正直言って、ディープティの相手にはムカつく!」と彼女は言います。「ナタリーと一緒になって私も泣いたわ」でも、こうした共感とは別に、このメンバーを結びつけている何かがあるとルアナは語ります。「参加している女性たちの経験、彼女たちのおかれた立場に自分を重ね合わせてしまうの。そこには普遍的なものがあるわ」。 

ルアナと夫のリッシオは、この実験はあまりにも現実離れしていたから、他の参加者と同じように自分たちも街で声をかけられて、出演料をもらって恋人同士を演じた役者なんだろう、と言われたと語ります。ふたりはぴったりと寄り添って、リッシオは翻訳者の助けを借りて話すルアナに時々、耳元でささやきます。ルアナは英語のレッスンを受けていて、とても上達しているんだ、と自慢げに話していたリッシオですが、一方のルアナは、まだ英語で話すには緊張するの、と彼の言葉を正します。

こんな感じのやりとりは、2人の間ではある意味定番。「ラブ・イズ・ブラインド BRAZIL」シーズン1で当初リッシオは、ルアナと他の参加者カロリナの間で悩んでいました。しかし、ルアナに心を決めた後は、交際は (ほぼ) 順調に進み、シーズン最終話で2人は"イエス"の言葉を交わしました。

「ナタリーが言ったように、僕もたくさんの人から"そんなに結婚したかった? じゃあどうしてあんな番組に出たんだ?"と言われたよ」とリッシオは語ります。「僕は35才、人生経験だって充分ある。人生でこんな機会が目の前にあるなら、これは大きく成長できる経験になるかもしれないと思ったんだ。そしてもしかしたら僕の魂さえも成長させてくれるかもしれない。断る理由なんかないじゃないか。妻が欲しいなら、なぜ参加しない? 失うものなんてあるだろうか? 得るものしかないじゃないかってね。だから他人の言う事は気にしない。こうして今、人生の大きな宝物を手にしたのだから」そう言ってルアナを抱き寄せたリッシオは、日本の同志に語りかけました。「ワタルもそう思うだろう?」

笑うミドリと、うなずくワタル。「本当にその通りです。ポッドにいる間は悩みましたが、結局のところ素晴らしいギフトを得ました」ミドリに手を差し伸べて、ワタルは言います。

 座談会の最後はもちろん、これからどうするかという話。リッシオは、ルアナと一緒にディープティとナタリーのもとをサプライズ旅行で訪れたい、と打ち明けます。結婚1周年の記念旅行として、アメリカに行く計画を立てているのです (英語で話すリッシオ。直前までルアナには秘密にしておければいいのだけれど)。ワタルは、ブラジル版では叶わなかったので、みんなでメキシコ旅行に行こうと提案。最後に全員がインスタグラムでフォローし合うことを約束し、ナタリーがWhatsAppで「ラブ・イズ・ブラインド」のグローバル版のチャットグループを作ろうと呼びかけます。英語を練習するのにぴったりだと、早速ルアナをからかうリッシオ。

そこでルアナがシーッと彼のおしゃべりを遮ります。大きな瞳を見開いて、赤く彩られた口元を「ニッ」と上げて作り笑い。「彼に向けた今の目!」ナタリーが思わず声をあげます。愛らしい抗議の眼差しに、言葉の壁は関係ないようです。

※本記事はNetflixの作品を紹介する公式サイトTUDUMに掲載された記事の日本語訳です。


Netflixリアリティシリーズ「ラブ・イズ・ブラインド JAPAN」シーズン1独占配信中。

シーズン1のカップルの近況が気になる方は、こちらの記事(ネタバレあり)へ。

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