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Netflix、10周年を機に「Creators’ Spotlight」を開催 - クリエイターと共に築いた作品の歩みと次なる挑戦

Greg Peters Creators Spotlight

エンターテインメントに特化した世界最大級の動画配信サービスを提供するNetflixは、2025年9月、日本でのサービス開始から10周年を迎えました。これまでの10年でさまざまなNetflix作品を共に生み出してきた多くのクリエイターの皆さまに敬意を表し、実写・アニメの作り手の方々にスポットライトを当て、これまでの歩みを振り返るとともに、次なる挑戦への展望を共有する「Creators’ Spotlight(クリエイターズ・スポットライト)〜次のエピソードへ - 変わらぬ作品づくりの核心〜」を、9月4日にTOHOスタジオにて開催しました。

本イベントは「Netflixと歩んだ10年の軌跡、そして次なる挑戦へ」をテーマに、監督、プロデューサー、俳優など多才なクリエイターが登壇し、これまでに情熱を込めて生み出してきた作品における、今だから話せる制作時のエピソードや、今後切り拓いていく新たな挑戦について語り合いました。

オープニングでは、Netflix共同最高経営責任者のグレッグ・ピーターズが日本でNetflixをスタートさせた当時の思いや、この10年間でNetflixが日本、そして世界でどのような軌跡を描いてきたかを振り返り、今後の日本チームへのさらなる期待を述べました。続いて、日本における作品づくりを初期から牽引し、現在は日本発コンテンツ全体を統括する坂本和隆が登壇。日本のクリエイティビティの力を信じ、自由な発想とやりきる思いの強さを武器に、リスクをとり、チャレンジを重ねながら、「今まで見たことのない物語」をクリエイターたちと生み出す喜びについて語りました。また、今後もその姿勢を貫き、日本の作品や才能が広く認められ、愛される作品を届けていくことにたゆまず励んでいく決意を表明。さらには、2026年には日本で初めてのライブ配信となるワールドベースボールクラシック(WBC)に触れ、Netflixの挑戦が今後も続いていくことを示唆してスピーチを締めくくりました。

共同最高経営責任者のグレッグ・ピーターズは、これまでの歩みと今後の展望について次のように話しました。

「アジアで初めてNetflixを立ち上げることになった2015年、その拠点としてまず日本にオフィスを開設しました。それから10年。日本国内の登録数は1,000万世帯を超え、『ネトフリ』と親しみを込めて呼んでいただける存在になりました。日本発の作品は、これまでに累計約250億時間視聴され、非英語作品としては世界で2番目に多く見られています。120作品以上の日本作品が、非英語作品のグローバルTOP10入りを果たし、さらに各国別のTOP10でも、アジアからラテンアメリカに至るまで、93カ国でTOP10入りしています。またこれまでに37都道府県、200以上のロケ地で撮影を行うなど、日本国内への2021年から2024年までの4年間の投資による経済波及効果(Gross Value Added)は4,500億円を超えました。これらの数字が示す通り、日本はNetflixにとって不可欠な市場です。私たちは次の10年も、日本の文化とクリエイティビティを世界へ届け、想像を超えるエンターテインメント体験を生み出していきます」

コンテンツ バイスプレジデント 坂本和隆は、日本での10年間とこれからの挑戦について次のように話しました

「この10年、数え切れない挑戦を重ねてこられたのは、クリエイター、タレント、パートナーの皆さま、そしてファンのお一人お一人のおかげです。私たちは、たとえ題材が難しくても、クリエイターの確かなビジョンを信じるからこそ、オーセンティックな作品を届けられると考えています。これが私たちの大切にしている『クリエイティブファースト』です。さらに、日本のクリエイターと真正面から向き合い、日本の視聴者に愛される物語を生み出すこと。その挑戦がやがて世界へと羽ばたいていく、その信念こそが『ローカルファースト』です。そして今、私たちは次なる挑戦として、ライブ配信に踏み出します。アメリカに次いで、初めてライブ配信を行うと発表した国が日本であり、その幕開けとしてワールドベースボールクラシック(WBC)の熱狂をリアルタイムで共有し、これまでにない体験をお届けしていきます」

続いて、日本の第一線で活躍するクリエイターの皆さまと、それぞれ実写とアニメに分かれ、トークパネルを実施しました。 


実写パートからは、「地面師たち」で日本で社会現象を巻き起こすほどの熱狂を生み出した映像ディレクターの大根仁さん、「今際の国のアリス」で日本発のクリエイティビティを一気にグローバルに押し上げた映画監督・脚本家の佐藤信介さん、「イクサガミ」で時代劇のアップデートに挑戦した映画監督・脚本家の藤井道人さん、そして「全裸監督」でNetflixとともに難しい題材に果敢に挑んだ俳優・クリエイターの山田孝之さんが登壇しました。実写統括のNetflix髙橋信一がファシリテーターを務め、Netflix作品でのこれまでの挑戦と今後の期待について、それぞれの視点から語り合いました。

実写登壇者からのハイライトコメント

大根仁さん

「地面師たち」の企画を持ち込んだ際、Netflix向きだと判断され、異例のスピードで承認していただきました。作品の決裁権は各国にあり、ローカルの判断に委ねられていることから、製作も宣伝も自由闊達で風通しの良い会社だと感じています。現在はNetflixと専属契約を結んでおり、すでに何本か製作が決まっています。次回作は、過酷な自然環境の中でとんでもない敵に立ち向かう男たちの物語です。「地面師たち」もVFXを活用していましたが、次回作ではNetflixサイドからもっと新たなVFX技術を使ってはどうかといった提案を受けて、現在進行中です。そのような新鮮で自由なNetflixらしい環境を活かし、さらに刺激的なコンテンツを作ってゆくつもりです。また、Netflixは撮影環境や労働環境の保証がとても素晴らしく、スタッフのへのケアも手厚いと感じているので、今後もますます進めていってほしいです。

佐藤信介さん

「今際の国のアリス」は、日本発の作品として世界で一番観られた作品となりましたが、企画を始めた当初はNetflixそのものを知らない方も多く、まさに手探りでのスタートでした。それでも、グローバルTOP10で4位に入ったりと、日本の作品を世界に向けて発表できる場が確実に広がっていると感じました。Netflixでの制作は、会話を重ねながら形にしていく過程そのものがとても面白かったです。現在は、ヒューマンドラマでありながら壮大なスケールの日本を舞台にしつつ、日本から外へ広がっていくことをキーに据えたSF作品の制作に取り組んでいます。これまで日本からは意外と生まれてこなかった本格サイエンス・フィクションで、行けるところまで行こうという思いで臨んでいます。

藤井道人さん

9年前、何者でもなかった映画青年であった自分にチャンスをくれたのがNetflixでした。当時はNetflixを見ている人がそこまで多くなかったと思いますが、Netflixとともに自分も成長していきたいと考えながら過ごしてきました。これまでドメスティックな空間で作品を作っていると、映画祭に出ないと海外の方には、といった固定概念の中でモノを作ってきた自分たちにチャンスを与えてくれた場所とも感じています。次回作は、30代最後の作品になりますが、これまで出会わせていただいた方々との総力戦となる作品で、日本のチームで世界中を飛び回り準備をしているところです。日本人にとっての豊さとは、平和とはなんなのかといったテーマを激しいアクションで繋いでいくエンターテイメントを目指しています。

山田孝之さん

「全裸監督」のオファーを受けた当時、日本にいたままでは、日本以外でのチャンスを得づらいからと英語を勉強していました。しかしこの作品であれば、日本語で、日本の題材で、今の自分の実力を良くも悪くも世界に出せる、自分が世界から求められる人なのか試せる、これはすごく大きなきっかけになると思いました。配信後、海外で『Are you Netflix?』と声をかけられることもあり、グローバルに作品が届いていることを実感しました。(「国民クイズ」脚本協力について)漫画原作を実写でやるならばと、どこをリアルにして、どこを漫画の世界観を使って、というのは難しいところでした。キャラクターをつくっていくときには、なぜこの行動を起こしているのか、それはこういう気持ちがあるから、といったことを深く、深く掘り下げキャラクターの人間味を出していく。終わった時に、ものすごく難しい役にしてしまったこともありましたが、俳優はそういった挑戦をすることに大きな学びがあり、次の作品へもつながっていくことが楽しみでもあります。


アニメパートでは、2020年にNetflixと業務提携をスタートし、多くの人気作品を輩出するアニメーションスタジオ、株式会社MAPPA 代表取締役社長大塚学さん、新シリーズが出るたびにランキング上位に入り、世界を席巻する「刃牙」シリーズに加え、「SAKAMOTO DAYS」が引き続きヒット中の株式会社トムス・エンタテイメント 取締役 上席執行役員吉川広太郎さん、7月に世界独占配信したストップモーションアニメMy Melody & Kuromiを手がけた新進気鋭の映像作家・アニメーション監督の見里朝希さんと劇作家・演出家の根本宗子さんが登壇しました。アニメコンテンツを統括するNetflix山野裕史がファシリテーターを務め、Netflixと組んで挑戦したアニメ作品づくりと、日本発のアニメの世界での広がりについて話が進みました。

アニメ登壇者からのハイライトコメント

大塚学さん

コロナ禍は、世界的にアニメの楽しみ方にも影響を与えたのと同時に、在宅勤務の推進などを通じて、制作現場の働き方改革にもつながりました。Netflixにも手伝っていただき、スタッフの制作環境を整えることができたのは大きな変化でした。Netflixでアニメを楽しんでいる視聴者にどれだけ近い存在でいられるかを追求していきたいと考えています。全世界に配信されますが、距離の近さを感じられるのはNetflixならではのよさだと思いますし、今後はその強みを活かした作品づくりを目指しています。表現の幅をさらに広げ、世界中にいる視聴者が『こんなアニメがあるのか』と驚くような意外性のある作品に挑戦していきたいです

吉川広太郎さん

「バキ」はシーズン1の配信当初から良い反応がありましたが、シーズン2でNetflixのグローバルTOP10入りを果たし、本格的に海外での手応えを感じました。『SAKAMOTO DAYS』も海外独占配信で、すごく宣伝にも力を入れてもらい、大きな反響を得られました。世界で3億人のメンバーがいるNetflixで配信されることで、作品の認知は一気に広がります。刃牙はNetflixが育ててくれた、一緒に大きくなった作品だと感じています。作品を損なわない姿勢がシリーズとの相性の良さにつながり、日本をはじめ世界中で受け入れられた要因だと感じています。昨今では、アニメ会社もクリエイター集団として認められている実感があり、Netflixの存在が日本のアニメの地位を高めています。今後は、ハリウッド映画やドラマに肩を並べられるようなアプローチを続けていきたいです。

見里朝希さん

国内外で良質なコマ撮り作品を手がけてきたNetflixで制作でき、「My Melody & Kuromi」がグローバルTOP10で2位に選ばれ、“カワイイ”が世界に届くことを実感できたことは大きな喜びでした。ファンが多くいる、マイメロディとクロミにふさわしい作品を届けなくてはという緊張感もありました。1秒に24枚のモーションを重ねながら“かわいい”を表現し続けることは大きな挑戦でしたが、この規模で実現できたのはNetflixだからこそです。職人的でマニアックなストップモーションを、新しい手法で挑戦でき、日本から世界へ広げていける手応えを感じました。スケール感的にも、数人でやっていたのが、今は100人を超えるスタッフの方、関係者がいて、ここまで監督らしい体験ができたのは初めてでした。この波に乗っていつか長編作品にも挑戦したいと思っています。Netflixには常に新しいコンテンツに挑むイメージがあるので、アニメでも新しい挑戦をしていきたいです。

根本宗子さん

昔から大ファンだったキャラクターの脚本である「My Melody & Kuromi」を手がけられることは大きな喜びであり、初めてのアニメ作品、初めてのコマ撮り、そしてNetflixという大きな規模感に圧倒されながらもワクワクして臨みました。幅広い世代や海外からも普段いただけないような反響があり、それはNetflixならではだと感じています。今回はやりたいことを思い切り提案し、従来なら縮小されてしまうアイデアもNetflixの懐の深さとビジョンによって実現できました。私のように、全くの異業種でも、歓迎してくれるんだという驚きもありました。これからも多くの才能ある世代へチャレンジをさせてくれると嬉しいですし、私もまたご一緒できるよう、努力していきます。今後は演劇とNetflixを組み合わせた新しい表現にも挑戦してみたいと考えています。


【Netflix 10周年記念イベント「次のエピソードへ」が9月5日より一般公開を開始!】

10周年を記念したイベントは、渋谷のMEDIA DEPARTMENT TOKYOにて、2025年9月5日(金)から9月14日(日)までの期間限定で開催します。各展示を通して、歴代から現在、そして未来へとつながるNetflix作品の臨場感あふれる世界に足を踏み入れていただけます。伝説のヒーローたちと共に戦うゲーム、心揺さぶるラブストーリー、スリル満点のチャレンジなど、各作品での印象的なシーンを追体験できるインタラクティブコンテンツが充実。ここでしか手に入らない限定グッズもご用意しています。また、歴代の人気作品の名シーンがよみがえるフォトブースや電話ボックス、グッズ販売がある1Fは期間中、どなたでも入場可能です。2F以上は事前予約制となりますので、応募サイトよりご予約のうえご来場ください。 

  • 期間:2025年9月5日(金)~9月14日(日)

  • 会場:MEDIA DEPARTMENT TOKYO(東京都渋谷区宇田川町19-3)他

  • ご入場方法:オンラインでの事前予約必須・無料

  • 応募ページURL:https://netflix10anniversaryjapan.com/

※ 1F物販エリアで販売されるグッズは有料です。