エンターテインメント
2021年10月12日エヴァ・デュヴァネイは、信頼される映画監督・TVプロデューサーとして、真実を語ろうとする人々を支え、心をつかむ感動的なストーリーテリングを通じて彼らの人生を伝える場を提供してきました。2017年、デュヴァネイは、かつてNFLでクォーターバックとして活躍した活動家のコリン・キャパニックと出会いました。彼は、スタジアムの内外で社会正義について問題を提起し抗議を行ったことで注目された人物です。その2人が、新作Netflixシリーズ「コリン・イン・ブラック・アンド・ホワイト」でタッグを組み、若き日の視点を通して現在の彼が誕生する様子を描きます。どのようにトップへと上りつめたのか、また自らの夢を諦め信念のために立ち上がるまでには何があったのか。公式予告編とともに、本シリーズの背景となった着想について、詳しくご紹介します。
本プロジェクトが実現した経緯を教えてください。
コリン・キャパニック: 高校生の頃、私はスポーツや家族、自分自身の人生について、様々な悩みに直面しました。そうしたことは、視聴者の皆さんにも共感してもらえると思います。しかし私は、白人コミュニティの白人家族の中で育った黒人の子供としての壁にも直面しました。2017年にエヴァ・デュヴァネイと出会い、彼女こそコラボレーションに最適な人だと気づきました。私の高校時代を描いたシリーズ製作のアイデアを彼女に話したところ、「やりましょう」と賛同してくれました。そこで私たちは、この物語を可能な限りインパクトの強い説得力のある作品にするために取り組み始めました。
エヴァ・デュヴァネイ: コリンから電話があり、子供時代の物語を何らかの形で語りたいと話してくれました。私は、誰もが自分の人生においてヒーローや主役になれると信じていますが、彼の物語を通して、この思いに光を当てることができるのではないかと興味をひかれました。シンプルに聞こえますが、説得力のあるアイデアです。自分の人生においてあなたは脇役なのでしょうか? 他人の真似をするだけ? あなたの物語は他人との関係においてしか意味がない? それともあなたの物語はあなたを軸としているのでしょうか? あなたの希望や夢、大事なことや信念は、後ろに追いやられずに一番前に据えられているでしょうか。つまり私は、人が自分自身の人生の主役になっていくプロセスに興味がありました。これは、他人のために尽くさないことや、自己中心的なエゴに基づく生き方を意味しているのではありません。自信を持って自らのために立ち上がり、断固とした態度をとることで、最良の自分自身になれるという意味なのです。コリンの物語を通して、視聴者に共感してもらえると思う方法で、私たちはこうしたアイデアを探求することができました。
この物語を作る上で重要だったのは、どんなことですか?
キャパニック: 「コリン・イン・ブラック・アンド・ホワイト」は、白人家族の養子として育った黒人の子供という私の体験に基づいたリミテッドシリーズです。黒人の少年として直面した嫌な体験ややりとりに対処する上で、私が育った環境には、参考や指針になるようなものがあまり存在しませんでした。この物語を作ることを考えたときに、私たちはこのアイデアをより深く探求し、こうした状況が自己のアイデンティティ形成や成長にどれほど影響を及ぼし得るかということを、人々に知らせたいと考えました。
デュヴァネイ: 私にとっては、有名人の子供時代を描いたよくある自伝的作品にしないことが極めて重要でした。そうした番組を軽んじるつもりはありませんが、すでにいくつも製作されていて、成功もしています。私はこのストーリーテリングのテーマをもう少し深く掘り下げたいと思いました。幅広く直接的に訴えかける物語にするために、若者が力を得るまでにたどった道のりの核となる部分をどのように膨らませるか。それを決めるプロセスは難しい挑戦でした。目指したのは、そのアイデアの核心を取り出して、デトロイトであろうがドバイ、シュリーブポート、セネガルであろうが、住む場所に関わらず視聴者にとって何らかの意味があるものにすることでした。それで、若者の物語に文化的で歴史的なコンテキストを織り込むというアイデアが心に浮かんだのです。こうしたアプローチで物語を構成し、マイケル・スターブリーと彼の見事な脚本家チームが、このアイデアをもとに脚本に取り掛かりました。常に目指したのは、コリンの物語をきっかけとして、私たち一人ひとりが影響を受けた様々な歴史や文化的なレガシーとともに、視聴者が自身の旅路を広い意味で理解できるようにすることでした。
本シリーズを観た人に何を得てほしいと考えていますか?
キャパニック: 本作は私の高校時代に基づいた体験を伝える良い機会でした。人種差別や抑圧的なシステムにどう立ち向かっていけるか、黒人や非白人の子供たちとコミュニティの人々に、そのヒントを見つけてほしいと思います。彼らも出口にたどり着き、「困難に直面したが、その状況に向き合い、尊厳やアイデンティティを失うことなく出口にたどり着けた」と言えることに気づいてほしいと願っています。
デュヴァネイ: 人々が自身の生い立ちを見つめ直そうという気持ちになってくれることを願っています。自分はどうやってこの場所にたどり着いたのか? 大小様々な、覚えていることも忘れていたことも含めて、どんな出来事が起こった結果、今自分はこの場所にいるのか? 本シリーズは、自分の人生とレガシーがどんなものになるのかを自ら決める過程を描いています。自己決定、自己推進力、許可を待たないこと、皆が同意するのを待たないこと、自身の内面の声を呼び覚ましその声に従って自分を駆り立てて進むことについて述べています。そして、一人ひとりが自身の物語の中で、自分はさらに大きな何かの一部でもあると気づくことについても語っています。私の最大の望みは、観終わった視聴者がこうした考えや疑問を抱いてくれることです。
キャパニック: これは旅路です。人は常に成長し、進化しています。私たちはすべての人をそうしたプロセスに招き入れたいと思っています。
デュヴァネイ: そして、人々に自分を称えることを思い出してほしいと思っています。なぜなら、あなたがこうした困難を1つでも経験し、それでも倒れずに立ち続けているのであれば、あなたはあなた自身の道を歩いているからです。一歩一歩、歩き続けてください。あなたの歩みは栄光に満ちているのですから。もう一度言いますよ。その歩みは栄光に満ちています。あなたはあなたの物語のヒーローです。どうか覚えていてください。
「コリン・イン・ブラック・アンド・ホワイト」はNetflixで10月29日より配信開始されます。