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躍進するAPAC映画の内側に迫る: クリエイターがNetflixについて語る

NETFLIX(03.22) 204

アジア太平洋地域発の映画に対する人気の高まりを受けて、Netflixは同地域のトップクリエイターを招き、APAC映画のストーリーを突き動かすものについてディスカッションを行いました。

先週水曜日にソウルで開かれた第1回APACフィルムショーケースにおいて、Netflixのコンテンツ取得部門APAC担当バイスプレジデント (インドを除く) のキム・ミニョンは、2022年はAPAC映画にとって"これまでで最高の年"だったと述べました。昨年、世界で最も視聴された非英語映画の作品群には、ほぼ毎週のようにAPAC映画が登場しました。2022年のNetflix週間グローバルTOP10 (非英語映画) には80本以上のAPAC映画がランクインし、インド、インドネシア、韓国の作品が1位を獲得しています。

3月31日には待望の韓国発アクション映画「キル・ボクスン」がNetflixで配信されます。この公開に先立って開催されたイベントでは、Netflixとクリエイターたちが、映画に命を吹き込む製作現場の内側について、アジア太平洋地域の報道関係者やエンターテインメント業界の方々に直接お伝えする機会が設けられました。

(左から) 東南アジアの映画製作について対談するユーチューバーのチャッチャイ・アサナチンダ氏 (司会)、ティモ・ジャヤント監督、シッティシリー・モンコンシリー監督

普遍的なテーマを持つ地域性豊かなストーリー

Netflix Koreaのコンテンツ担当ディレクターを務めるキム・ヴィンセント・テウォンは、Netflixが投資対象となるストーリーを探す時の着眼点は常に、そのストーリーが視聴者を楽しませ、喜びを与えるものかどうかだと述べています。

また、ストーリーテリングにおいては現地の問題や日常会話を盛り込み、信憑性のある本物のストーリーとして現地の視聴者に受け入れられることを重視しています。Netflix Indiaのコンテンツ担当ディレクターであるルチカー・カプール・シェイクは、Netflixでの映画視聴数が世界で最も多いインドでは、このことがストーリーテリングの鍵になっていると指摘します。

「インドや韓国など現地発の作品の多くは世界中で受け入れられていますが、私たちは常に地域性を重視し、現地の視聴者を念頭に置いています」と彼女は付け加えます。

映画に埋め込まれたその国特有の声について、オーストラリアのスラングなどを例に語るプロデューサーのアンナ・マクライシュ氏 (右) とNetflix広報マネージャーのジェフ・マクブライド

そのうえで、優れたストーリーには、愛や社会的不平等といった誰もが共感できる普遍的なテーマが存在する傾向にあります。タイのシッティシリー・モンコンシリー監督は、今回のイベントで次のように話しています。「「ハンガー: 飽くなき食への道」で、私は食を通して人間の欲望や野心を表現しました。私たち人類は皆、同じような問題に直面しています。ですから、すべての人々に向けてこの映画を作りました。たまたまタイの俳優たちが演じただけです」

APAC映画の人気は、消費者の好みの変化も反映しています。特に若い世代では、以前のように言語が障壁とみなされることはありません。「非英語映画は、もはやアートハウス系とみなされることはありません」と、近日公開予定のオーストラリアのホラー映画「ラン・ラビット・ラン」のプロデューサーであるアンナ・マクライシュ氏は言います。「本当に良い映画であれば、人々は観るのです」と。

伝えたいストーリーを、自由に世界へ発信

3時間に及ぶイベントでは、すべてのクリエイターが創造の自由について触れ、Netflixがいかにして映画作りにおける創造的なビジョンの実現を可能にしてきたかについて語りました。そうして生まれた作品には「ハンガー: 飽くなき食への道」「慕情のアンソロジー」、そして昨年12月にNetflixで最も視聴された非英語映画「ザ・ビッグ4」といった、メインストリームのヒット作とは異なる作品が名を連ねています。

「クリエイターは環境による制約を受けることがあります。私たちはこの制約を取り除き、クリエイターが想像力を最大限に発揮できるようにしたいと考えています」と、Netflix Japanのコンテンツ担当マネージャーである高橋信一は述べます。

また、Netflixは最高の映画作りのためにクリエイターと緊密に連携しています。韓国のSF映画「JUNG_E/ジョンイ」の製作にかかった予算の半分は、視覚効果やコンピューター生成画像に費やされました。

「私たちはこの物語に深く共鳴し、だからこそこのような大胆な投資をしたのです」とキムは言います。「そして、私たちの大きな賭けと、クリエイティブなビジョンを尊重する姿勢に対して、業界から多くのポジティブな反応をいただきました」

バラエティに富んだ必見の映画を作るというNetflixのコミットメントを改めて強調する、Netflix Japanコンテンツ担当マネージャーの高橋信一 (左) とNetflix Koreaコンテンツ担当ディレクターのキム・ヴィンセント・テウォン

アジア太平洋の全域にわたり、クリエイターたちはストリーミングを通じて視聴者に作品を届けることのメリットを実感しています。1月のサンダンス映画祭で上映された「ラン・ラビット・ラン」は、今年後半にNetflixで公開される予定です。

「私たちは視聴者に観てもらうために映画を作っています。そして、視聴者に関して、Netflixには世界規模の並外れたリーチがあります。通常、インディペンデント系映画が複数の映画祭を通して世界各地で上映されるまで、最大で18ヵ月かかります。でもNetflixなら、190ヵ国以上の視聴者にほぼ同時に映画を届けることができるのです」と、マクライシュ氏はイベントで語りました。

「ザ・ビッグ4」の監督ティモ・ジャヤント氏は、「これまでは、海外の映画館で配給された映画がどれくらい反響を得ているか、よく把握できていませんでした。でもNetflixなら、南アフリカやアルゼンチン、タイでの反応をリアルタイムで見ることができます」と付け加えます。

現地の映画産業に貢献

シッティシリー監督は当初、Netflixのタイ市場参入が映画産業にとって打撃となるか助けになるか、慎重に見ていたと言います。

「ここ3、4年、Netflixは特に製作におけるベストプラクティスを通じて、高品質の映画を完成させるために十分な予算と時間を確保できるように、献身的に業界関係者を支援してくれています」と彼は説明します。

Netflix Indiaコンテンツ担当ディレクターのルチカー・カプール・シェイクと、Netflixと共に多くの作品に取り組んできた歩みについて語るプロデューサーのロニー・スクリューワーラー氏 (右)

受賞作「慕情のアンソロジー」や「ミッション・マジュヌ」など、Netflixと共に6作品をプロデュースしたロニー・スクリューワーラー氏も、Netflixがストーリーテリングと脚本執筆における活躍の場を拡大していると述べています。以前の映画は、監督が主導し脚本家と協力してストーリーを具体化するものだったと彼は説明します。しかし今は、書籍の映画化も含めて良いストーリーがあれば、誰にでも映画化できるチャンスがあります。

最終的には、ストーリーをいつまでも新鮮なものにするために、Netflixが重要な役割を果たしていくと彼は考えています。

「私たちは、10年、20年先にも色あせることのないストーリーを伝えようとしています。そして映画は、単にライブラリーやカタログの一部として終わるのではなく、いつまでも楽しめる作品として存在し続けるのです。それこそが、魅力だと思います」

Jeff McBride

コンテンツ広報マネージャー (APAC)

jmcbride@netflix.com